バブル崩壊後の就職氷河期と団塊ジュニア世代 − 同調圧力の中でキャリアを築けなかった苦労と学び
- M Shingo

- 9月15日
- 読了時間: 2分
導入
私が社会に出た頃、すでにバブル経済は崩壊し、日本は長期不況に突入していました。その影響で企業の採用意欲は大きく落ち込み、いわゆる就職氷河期と呼ばれる厳しい時代に直面しました。さらに人口の多い団塊ジュニア世代に属していたこと、そして子どもの頃から感じていた同調圧力にも苦しみ、キャリアを築くことは容易ではありませんでした。
バブル崩壊と就職氷河期の現実
株価や不動産の暴落が企業活動を停滞させた
採用抑制により求人倍率が急落、新卒採用の門が極端に狭まった
「正社員になれない」「将来の展望が見えない」という不安を多くの若者が抱えていた

団塊ジュニア世代という宿命
同世代人口が突出して多く、ポストや機会の競争が激しかった
学歴やスキルがあっても埋もれてしまう現実
「努力しても報われにくい」という閉塞感が漂っていた
同調圧力の中での葛藤
数が多い世代であるがゆえに、周囲と同じ行動を求められる雰囲気も強くありました。私自身も「浮かないように」と無理に合わせようとした結果、本当にやりたいことから遠ざかり、キャリアの選択肢を狭めてしまった面があります。
不安定なキャリアと自分で切り開いた道
非正規や転職を繰り返しながら、デザインや輸入業、店舗運営などを経験しました。やがて自分で法人を立ち上げ、事務所を運営する中で、経理や社会保険、許認可の手続きに直面しました。そのたびに「法律の知識があればもっとスムーズに進められるのに」と痛感しました。
学び直しへの挑戦
こうした経験と、同調圧力に翻弄された過去があったからこそ、「自分の軸を持ちたい」と強く思うようになりました。そこで行政書士資格を取得し、さらに社会保険労務士試験への挑戦も始めました。
社労士や税理士等、専門職に接する機会の中で、その知識や立場の強さに圧倒されることもありました。そこから「自分も幅広い知識を身につけ、対等に関われる存在になりたい」と思うようになり、社労士を目指すきっかけのひとつとなりました。
まとめ
バブル崩壊という原因がもたらした就職氷河期、そして団塊ジュニア世代としての競争や同調圧力は、私のキャリアに大きな影を落としました。けれど、その経験は私の歩みを形づくった大切な糧でもあります。これからも、その積み重ねを活かしながら、行政書士として人の暮らしや仕事を支えていきたいと思います。


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